日本の伝統ならでは!神前式の流れや儀式とは?

神前式とは?神前式の流れ

神前式とは、日本伝統の結婚式スタイルです。一般的に神社や結婚式場の神殿で行われます。神社で挙式する場合は、挙式費用に加え初穂料を納める必要があるので注意が必要です。神前式での新郎の衣装は、紋付き羽織袴が正装です。一般的に新婦は白無垢を着用することが多いですが、色打ち掛けや黒引き振り袖を着ることもあります。神前式の基本的な流れは、まず新郎新婦や親族が「参進の儀」と呼ばれる花嫁行列で入場します。斎主の「祝詞奏上」で神前に結婚報告をした後、「誓杯の儀」でお神酒をいただき永遠の契りを結びます。新郎新婦が神前で誓いの言葉を読み上げたら、玉串を捧げる「玉串奉奠」を行います。両家の親族がお神酒をいただく「親族杯の儀」の後に、斎主が終了の挨拶をしたら退場します。神前式によっては、巫女が舞を奉納する「巫女舞」や指輪交換を取り入れることもあります。

神前式ならではの伝統儀式

教会式のベールダウンのように、神前式にも伝統的な儀式があります。新婦の身支度の仕上げとして、「紅差しの儀」が行われます。これは、母親が娘に口紅を塗るという儀式です。口紅の赤には魔除けの意味があり、娘の新しい門出を願う意味が込められています。挙式の前に行われる儀式のため、プライベートな空間で母と娘が特別な時間を過ごせます。思い出として写真や映像に残す方も少なくありません。また神前式の演出では、「水合わせの儀」が定番です。新郎新婦の実家で汲んできた水を2人で1つの杯に注ぐ儀式です。2人で新しい家庭を築くという意味が込められています。

神前式でかかる費用は10万円から40万円と幅が広いです。使用する会場によって違いはありますが、平均すると、30万円前後が相場となります。